感染性胃腸炎(ノロウイルス)に注意しましょう。

 例年、冬から春にかけてノロウイルス等を原因とする感染性胃腸炎が流行します。正しい予防法、処理方法を知ることで感染の拡大を防止しましょう。

症状は?

 潜伏期間は1日~2日で嘔吐や腹痛、下痢、発熱などの症状が出ます。脱水などの処置が遅れると重症になることがあります。また症状が改善しても2週間程は感染者の便からウイルスが排出され続けるので注意が必要です。

予防方法は?

  • 十分に手を洗いましょう。トイレの後や調理前、汚れた物に触れた後は、特に丁寧に洗いましょう。
  • ノロウイルスは、二枚貝や生カキなどで感染することがあります。食品は中心部まで85度以上・1分間以上加熱してから食べましょう。
  • 汚物(嘔吐物や便)は、手袋やマスクを使って処理します。汚物がついた衣類などは、ビニール袋に入れます。床についた場合は、乾燥して舞い上がることがあるため消毒液を使って拭きましょう。

消毒するには?

 ノロウイルスの感染力は非常に高く、数個から100個程度のウイルスが侵入しただけでも感染するので正しい方法で消毒することが感染防止には重要です。ノロウィルスに対してエタノールや逆性せっけんでの消毒は効果があまりありません。塩素系漂白剤か加熱(85℃以上1分間以上)による消毒をしましょう。

消毒液の作り方

 ノロウイルスの感染力を失わせるために次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が効果的です。次亜塩素酸ナトリウムは市販の家庭用塩素系漂白剤にも含まれています。ここでは家庭用塩素系漂白剤を使用したノロウイルス用消毒剤の作り方を紹介します。

消毒液は濃度によって用途が異なってきます。

濃度0.1%消毒液(1000ppm)

感染者の便や嘔吐物が付着した床、衣類等を消毒する時

濃度0.02%消毒液(200ppm)

手すり等、日常的に手で触れる部分を消毒する時

用意するもの
  • 市販の家庭用塩素系漂白剤(原液濃度5%のもの)
  • 500ミリリットルペットボトル
作り方
  1. ペットボトルをよく洗って乾かし、半分程度水を入れます。
  2. ペットボトルに0.1%消毒液の場合は10ミリリットル、0.02%消毒液の場合は2ミリリットルの漂白剤を加えます。(ペットボトルのキャップ1杯で約5ミリリットルです。)
  3. ペットボトルに水を500ミリリットルになるように入れます。
  4. キャップをきつく締め、よく振って混ぜます。

 2リットルのペットボトルを使用する場合は水、漂白剤の量をそれぞれ4倍にしてください。

注意:漂白剤を取り扱う場合は使用上の注意をよく読み、必ず換気を十分に行い、マスク・ゴム手袋・メガネ等で漂白剤が肌につかないよう防護して使用してください。また誤飲防止のためペットボトルには必ず消毒液とわかるような目印をつけましょう。

嘔吐物の処理方法

処理中や処理後も換気を十分に行ってください。

  1. 使い捨てマスクや手袋、エプロン等で防護します。
  2. 嘔吐物をペーパータオルで拭き取り面を変えながら、こすり付けないよう拭き取ります。使用したペーパータオルはすぐにビニール袋に入れ処分します。
  3. 嘔吐物が付着した面と周囲にペーパータオルを敷き、0.1%次亜塩素酸ナトリウム消毒液を浸し10分間覆います。その後ペーパータオルを処分し、新しいペーパータオルで水拭きをします。じゅうたん等、漂白剤が使いにくい場合はスチームアイロンを使用し加熱消毒しましょう。
  4. 使用したマスクや手袋はすぐにビニール袋に入れて密閉し処分します。全ての処理が終わったらしっかり手洗い・うがいをしましょう。
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最終更新日:2017年11月01日