こども市議会を開催しました
令和6年11月2日(土曜日)、今年度の大きな取組「こどもどまんなか」づくりの一つとして、「こども市議会」を開催いたしました。市内の小・中学校、特別支援学校から選出された13人のこども市議会議員から、五泉市の課題や改善点について、子どもの視点から質問・ご意見をいただきました。こども市議会においていただいたご意見を、できる限り市の政策に取り入れて「こどもどまんなか」のまちづくりを進めていきます。
こども市議会の詳細は次のとおりです。
日時
令和6年11月2日(土曜日) 午後1時から
場所
五泉市役所5階 議場
参加者
こども市議会議員
議席番号1番 愛宕小学校 6年 山口 木乃香さん
議席番号2番 大蒲原小学校 6年 菅原 朱佑さん
議席番号3番 川東小学校 6年 佐藤 綾音さん
議席番号4番 川東中学校 1年 中野 勝吏さん
議席番号5番 五泉北中学校 3年 塩原 巧弥さん
議席番号6番 五泉小学校 6年 井上 穂風さん
議席番号7番 五泉特別支援学校 中学部3年 名取 忍さん
議席番号8番 五泉東小学校 6年 二宮 蒼馬さん
議席番号9番 五泉南小学校 6年 小柳 龍海さん
議席番号10番 巣本小学校 6年 宮川 開さん
議席番号11番 橋田小学校 5年 中野 恭一さん
議席番号12番 村松桜中学校 3年 宇田 瑛翔さん
議席番号13番 村松小学校 6年 鈴木 一颯さん
当 局
五泉市長 田邊 正幸
五泉市副市長 佐藤 豊
五泉市教育長 伊藤 順子
会計管理者兼会計課長 飯利 義孝ほか23人
一般質問
こども市議会では、13人の議員を3グループに分け、グループごとに1人の持ち時間を10分間として、市政一般に関する質問を行いました。
質問については、『産業』、『教育』、『環境』、『福祉』『安全安心』の5分野のうち、テーマを定め「将来の五泉市がどうなっていくべきか」という観点から、質問や意見、提案が述べられ、当局が答弁しました。
議事の進行は、3つのグループから1人ずつ選出された議長が行いました。
Aグループ
五泉市の魅力を活かした施設やイベントについて
山口 木乃香(やまぐち このか)議員(愛宕小学校6年)
五泉市の魅力を多くの人に知ってもらい、訪れてもらうためには、ラポルテ五泉やひゃんで花火大会のような五泉市の魅力を活かした施設やイベントが、さらに増えると良いと思います。市では五泉の魅力をPRできるイベントを計画しているのか教えてください。また、私たち小学生にもできることはありますか。
市長
五泉市には「五泉四華」として、水芭蕉、桜、チューリップ、ぼたんの4つの花があり、「春の花シリーズ」として季節ごとにイベントを開催し、市内外の方々から親しまれています。そのほかにも、五泉の魅力や特産品を活かした「咲花温泉水中花火大会」「さといもまつり」「農業まつり」「五泉ニットフェス」などのイベントが行われており、今年の夏には新たに「五泉水かけ祭り」が加わりました。さらに、ラポルテ五泉では大人から子どもまで楽しめるイベントや講座が頻繁に開催され、人気スポットとなっています。
市では今後も、多くの人に五泉の魅力を知ってもらい、訪れてもらうために、新聞やテレビ、毎週月曜日に市長が出演するラジオ番組「五泉に決めよう!ひゃんでいいまち」などを通じて五泉市の魅力をPRしていきます。皆さんからも五泉のPRをしていただき、一緒に五泉を盛り上げていきましょう!
五泉市の人口減少について
菅原 朱佑(すがわら しゅうすけ)議員(大蒲原小学校6年)
五泉市の人口減少問題に対する取り組みとして、五泉市の豊かな自然を生かした公園や運動場の設置を提案します。子どもが喜ぶ施設の設置は、子どもを育てやすい環境にもつながり、人が集まってくると考えます。また、ポスターやインターネットなどを活用し、市外の人に五泉市の魅力や取り組みを知ってもらうことが人口増加につながると思います。五泉市では人口減少問題に対し、どのような取り組みを行っていますか。
市長
人口減少は、五泉市だけでなく全国的な問題となっています。地方の人口減少は、都市部への移住が多いことが原因の1つであり、五泉市でも深刻な問題です。五泉市では「妊娠・出産・子育て・教育など、未来の世代を育てる取り組み」「産業や観光を強化する取り組み」「五泉の魅力をPRする取り組み」「市民の安全で健康な暮らしを守る取り組み」を進めています。「五泉のファン」を増やし、「訪れてよし、住んでよし」のまちづくりを、情熱をもって進めていきます。
福祉について
佐藤 綾音(さとう あやね)議員(川東小学校6年)
五泉市には病院が少ないため、高齢者が自宅から遠く離れた病院に行くのが大変で困っています。フードデリバリーサービスのように、看護師が高齢者の自宅を訪問して診察を行ったり、各地域に医師を配置するなどしてはどうでしょうか。困っている高齢者を少なくするための取り組みをしてほしいです。
市長
五泉市には、2つの大きな病院と21の診療所、19の歯科医院がありますが、自宅から医療機関までの移動が困難な方に対して、医師や看護師が自宅を訪問して診察する「往診」や「訪問診療」を行っている診療所や歯科医院が多くあります。今後も病院などに行けずに困っている高齢者が一人でも少なくなるよう、さまざまな取り組みを進めていきます。
災害に強い五泉市をつくるために
中野 勝吏(なかの とうり)議員(川東中学校1年)
近年の地震や大雨などに、不安を感じている市民は多いと思います。もしもの時に役立つ防災知識や技能を身につける機会があると良いと考えます。地域住民と行政が協力して行う防災訓練や家庭での安全箇所の確認、災害時の役割決めなどを呼びかけることで、災害に強い五泉市がつくられると考えますが、五泉市の現状の取り組みと今後の計画を教えてください。
市長
五泉市では毎年、地域住民や関係機関などと協力し、地域防災訓練を行っています。自宅から避難所までの避難訓練や初期消火訓練、備蓄品の仕分けなど、さまざまな訓練を実施し、災害への備えを考える良い機会となっています。また、防災出前講座の実施や、五泉市内のすべてのご家庭に「五泉市災害ハザードマップ」「わたしの避難計画マイタイムライン」を配布し、地域の危険箇所の確認と各家庭での災害時の避難行動の確認をお願いしています。今後も地域防災訓練や防災出前講座などを継続して行い、災害に強いまちづくりを進めていきます。
Bグループ
自然環境・ごみの分別について
塩原 巧弥(しおばら たくや)議員 (五泉北中学校3年)
五泉市の豊かな自然をアピールすることにより、市を盛り上げ、今ある自然を10年後、100年後までつないでいくために、私たちにとって身近な環境問題である「ごみの分別」について考えました。五泉市外に行くと、ごみの分別の仕方が違っていて驚いたことがあります。五泉市のごみの分別や環境問題への対策のほか、現状、どのくらいのごみをリサイクルできているか教えてください。
市長
五泉市では、ごみの処理を「五泉地域衛生施設組合」で行っています。現在のごみ処理施設の老朽化に伴い、新しいごみ処理施設「クリーンセンターあがのがわ」を建設中です。来年4月からの運転開始に向けて、10月からごみ分別の新たな取り組みとして、プラマークごみの分別収集と、燃えるごみ専用の指定袋の使用を開始しました。これらの取り組みにより、ごみのリサイクル量を増やし、ごみ焼却の際に出る二酸化炭素を減少させ、地球温暖化などの環境問題に貢献できるものと考えています。現在、五泉市のリサイクル率は約10パーセントですが、今後もより快適な生活環境を未来に残す取り組みをしていきます。
小中高生が気軽に集まれる場所について
井上 穂風(いのうえ ほのか)議員 (五泉小学校6年)
五泉市には、小中高生が「気軽」に集まることができる場所が不足していると感じます。小中高生が「気軽」に利用するためには、遊び・学び・食事が必要だと考えます。子どもたちが安全に、いつでも無料で利用できる場所は、五泉市の未来を支える居場所になると考えます。市内の廃校や空き家を活用してはどうでしょうか。
市長
放課後や休日を、楽しく充実して過ごすために、身近な場所に気軽に遊びに行ける場所が欲しいという、小中高生や子育て世代の声を参考に、市では、誰もが気軽に行ける子どもの居場所を、どのように作っていくか検討を進めています。公民館や青少年育成センターなどを、小中高生が気軽に利用できるよう工夫することや、廃校や空き家を活用することも考えられます。市役所だけでなく、地域の人や企業と協力しながら、子どもたちの居場所づくりを進めていきます。
鉄道や駅の活性化について
名取 忍(なとり じん)議員 (五泉特別支援学校中学部3年)
五泉市の鉄道をもっと便利で魅力的にしたいです。現在、五泉駅に来る電車は1時間に1本程度で、利用者も減少しています。そのため、駅を魅力的な場所にし、利用者を増やす必要があります。例えば、駅に売店を設置して特産品を販売したり、いずみちゃんを名誉駅長にして利用者をお出迎えするなどしてはどうでしょうか。五泉市では、鉄道や駅の活性化についてどのように考えていますか。
市長
五泉駅の利用者は減少傾向にあり、最近では五泉駅からの乗客数が1日あたり約950人となっています。市では、駅に多くの人が訪れ、にぎやかな場所となるよう、駅周辺に、子どもの遊び場や学童保育施設、地域包括支援センターなどの施設を建設しました。五泉駅は市の施設ではないため、売店を設置することは難しいですが、五泉の魅力をより多くの人に知っていただくために、「SLばんえつ物語号」でPR活動を行っており、いずみちゃんによるお出迎えなども行いました。
ご城印で新しい観光を作る!
二宮 蒼馬(にのみや そうま)議員 (五泉東小学校6年)
五泉市にはかつて五泉城、村松城、雷城などがありました。これらの城のご城印を作り、ラポルテ五泉やさくらんど温泉などで販売すれば、城好きの観光客が五泉市にたくさん訪れると思います。五泉市の新しい観光資源として、五泉市の城のご城印を提案します。
市長
五泉市にはかつて、現在の五泉八幡宮の場所に五泉城、城跡公園の場所に村松城、また雷山には雷城があったほか、たくさんの城が存在しました。ご城印ではありませんが、五泉八幡宮で配布されている御朱印には、五泉城があった場所であることが示されています。また、城跡公園内に設置している村松郷土資料館では、村松城の模型や絵図面などの資料を展示しております。ご提案のご城印の発行については、関係団体からご意見をお聞きし、検討していきます。今後も五泉の城を含め、五泉市の歴史・文化について情報発信に力を入れ、観光増加につながるよう取り組んでいきます。
Cグループ
五泉市の発展のために今あるお店をまもりたい!五泉市の魅力をさらにPRしたい!
小柳 龍海(おやなぎ たつみ)議員 (五泉南小学校6年)
幼い頃に通っていたお店が廃業してしまった経験から、今後も廃業するお店が出てくると予想しています。そのため、今あるお店を大切にし、廃業を防ぐための対策を教えてください。また、五泉市には魅力あるイベントがたくさんありますが、市外の友人と話してみるとあまり知られていないことに気づきました。広く普及しているSNSも活用すれば、効果的に魅力を発信することができると思います。
市長
廃業を防ぐためには、お店に魅力を持たせ、多くのお客さんを呼び込むことが重要です。お客さんが多く訪れる魅力的なお店であれば、後継者も見つかりやすく、廃業を避けることができると思います。市全体で魅力的なお店づくりや商店街を応援し、五泉市を盛り上げていきましょう。SNSを活用したイベント情報の発信についてですが、市や観光協会、ラポルテ五泉などで多くのイベントを開催しており、ポスターやチラシのほか、広報ごせんやホームページ、SNSを活用して周知をしています。五泉市の魅力を知ってもらい、多くの人に訪れてもらうために、今後もSNSなど活用し効果的にPRしていきます。
放課後みんなが集まる場所
宮川 開(みやかわ はるき)議員 (巣本小学校6年)
放課後に集まる場所として、駄菓子屋と勉強する場所を合体させたような所を作ってほしいです。放課後に友達と勉強しながら、駄菓子を楽しむことができる場所が各地域にあれば、小学生にとって魅力的な場所となり、大人も行きやすくなるような工夫をすることで、大人と子どもが交流できるような場所にもなると考えます。
市長
五泉市には、放課後の居場所として、学童クラブや寺子屋はありますが、誰もが自由に利用できる場所ではありません。市では、放課後や休日に、誰もが気軽に行ける子どもの居場所をどのように作っていくか検討を進めています。また、図書館やスポーツ施設、文化施設、公園などの施設では、子どもや親子が楽しめる教室や、イベントを開催し、子どもと大人が交流できる機会にしています。ご提案のような、おいしい駄菓子が食べられ、勉強もできる場所があればとても魅力的ですね。このような施設をつくるには市役所の力だけでは難しいため、地域の人や企業と協力しながら、子どもたちの居場所づくりを進めていきます。
特徴のある店で五泉市を賑やかにしたい
中野 恭一(なかの きょういち)議員 (橋田小学校5年)
五泉市内には、スーパーマーケットなどの大きなお店はありますが、商店街のお店が少なくなっています。ほかのお店にはない商品を扱う特徴のあるお店であれば、市外からも多くの人が訪れると思います。例えばマンガだけの本屋とか、駄菓子を食べながら遊べるおもちゃ屋など特徴のあるお店が五泉市内に増えれば、多くの方が訪れ、市内が賑わい、景気が良くなると思います。
市長
ご提案のような、みんなが行きたいと思う魅力的な店舗が増えれば、市内外から多くの人が訪れ、商品が売れれば景気も良くなると思います。五泉市では、開業の際の、店舗建設費用の一部を負担するなど、起業者に対する支援をしています。さまざまな店舗ができ、多くの人が訪れ、五泉市が活気づくような取り組みを続けていきます。
観光資源の需要について
宇田 瑛翔(うだ えいと)議員 (村松桜中学校3年)
五泉市を代表する観光名所で、春には桜を見るために多くの人が訪れ、五泉市の魅力的なイベントや人口減少対策にもなり得る村松公園の認知がさらに広がる取組はありますか。
市長
日本さくら名所100選に選ばれている村松公園では、毎年「村松公園桜まつり」が開催され、にぎやかなお花見や夜間のライトアップを楽しむことができます。4月には約3,000本の桜が花開き、その中には「穂先彼岸八重桜」などの珍しい桜も見ることができます。今年、新しい取り組みとして、村松公園向かいの新潟大学農学部の畑に、菜の花を育て、村松公園の桜とのコントラストによる「映えスポット」を創出し、公園の魅力がさらに高まるような取り組みを行いました。秋には紅葉が公園を彩り、四季を通じて魅力的な公園となっています。今後も公園内の整備を計画的に進め魅力的な公園を守り続けていきます。
子どもが安全安心に遊べる市
鈴木 一颯(すずき いっさ)議員 (村松小学校6年)
子どもたちが安全安心に楽しく遊べる五泉市になってほしいです。今ある公園には遊具やスポーツができる場所が不足していると思います。僕はバスケットボールをしているので、バスケットコートを作ってほしいです。また、自然が豊かな五泉市で、親子が安全にキャンプや休憩できるスポットを増やすことで、家族と過ごす時間が増えると思います。
市長
五泉市には、都市公園と呼ばれる大きな公園が10箇所あります。それぞれの公園には、複合遊具や健康遊具などが設置されており、さまざまな遊具を楽しむことができます。バスケットコートについては、以前、南公園内に整備をしておりましたが、一部利用者の迷惑行為により、現在は使用ができない状態となっております。キャンプができる場所として、チャレンジランド杉川や森林公園、東光院や仙見川の河川公園などがありますが、川遊びや紅葉を楽しみながら気軽にキャンプや休憩ができる人気スポットとなっています。これらの中には老朽化が進んでいる施設もあるため、今後、安全に安心して利用できる施設整備を計画的に進めていきます。
議案
令和6年7月21日に行われた「こどもワークショップいけんのひろば」の提言を、今後のこども施策に反映することについてが議案として提案され、審議が行われました。
【議案書】こどもワークショップいけんのひろばにおける提言の反映について (PDFファイル: 118.9KB)
こども市議会議員のみなさん
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最終更新日:2024年12月03日